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色の違いにご注目下さい。 ”まっ白” とまではいきませんが、かなり薄い色の黄身に驚かれる方も多いと思います
実はこの白い黄身には日本人の心が入っているのです・・・ |
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プロローグ
畜産業の餌といえばトウモロコシ、と言える程餌にトウモロコシを使うことはあたり前です。
卵を産む鶏も例外ではなく、餌の約6割がトウモロコシです。
遙か太平洋を越えてやってくるトウモロコシ、ほとんどが輸入されています。そういうものだと思えば特に疑問は生まれないのですが、ここにずっと引っかかっていました。
「どうして鶏の餌はトウモロコシなんだろう?」ということから始まり「お米に替えればいいやん!」という考えに行き着くまで、そう長い時間はかかりませんでした。
しかし思うようにならない日々が続く中、自分の田んぼの生産調整分で飼料米を細々と作り、そこでとれたお米を使っていまいた。
そんなある日、農場にやってきた地元の農家さんへ「飼料にするお米を作ってよ」と言ったところ、快く引き受けて頂き、さらに話は転がり、大々的に取り組むことになりました。平成19年秋の事です。
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実践 |
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本格的に使うとなれば、相当の飼料設計も必要なのですが、その頃はまだ米を餌にして飼養することが考えられなかったので、実践データは皆無でした。ただ、餌の指針となることが載っている
”日本飼養標準” には米の記載があり、これを頼りに飼料設計をしました。
一年の猶予があるとはいえ、頭の中で考えている通りにはいかないのが世の常で、試行錯誤を繰り返しながらの試みでした。
・・・あっという間に秋の収穫期を迎えました。この頃、ある程度目星もついていたので、いよいよお米を飼料に混ぜ、順調に滑り出しました。 |
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一方データ取りを終えお役ご免となった鶏たちですが、この頃にはかなり黄身も白っぽくなっていました。
「この黄身をまっ白にできないかな?」と思い、本を調べたり人に聞いたりしても、理論的にはできるだろう、ということでしたので、試しにやってみました。もちろん無理矢理ではない、鶏の健康を第一に考えた飼料設計です。
卵は鶏の食べるものの影響を強く受けます。黄身の色もそうで、トウモロコシ等に含まれるカロチノイド色素によって色がつきます。反対に、この色素成分を抜いた餌をやると色は抜けていきます。
このことを利用して、さまざまな卵黄色のたまごが販売されています。
言い換えると黄身色の操作は簡単でほぼ生産者の思うように操作でき、餌を切り替えてから約2週間程度で中身が変わります。 |
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まとめ |
飼料としてのお米は、トウモロコシとほぼ栄養成分は似ていますが、決定的な違いはこの色素成分が入っていないことです。
このことをネガティブに捉えると「黄身が白っぽくて美味しそうに見えない」となります。
中には、色の濃いほうが栄養価も高いと勘違いされている方もいます。
しかしこのことをポジティブに捉え「栽培しているところが見える安全で安心な餌を使うとこんな卵黄色になるんだよ」ということを伝えたくて作ったのが「天使のたまご」です。
濃い色が良いとされている中での挑戦ですが、メイドインジャパンを追求した卵を作っていくことが僕の役目だと信じています。 |
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