愛子さんと友紀 *クリスマスに寄せて
クリスマスに寄せて
今年、私は菓子の道に入って八度目、工房を構えてから早六度目のクリスマスを迎えました。特にきりのいい数字でもありませんが、私にとっては毎年感慨深い日です。近くでいつも励ましてくださっている方々、遠くから応援してくれはるみなさま、毎日の鶏の世話に配達にと大忙しの兄や義姉、入院中の父、店を切り盛りしてくれている母、スタッフちーっちゃんとかつてのスタッフさんたち、友人、ご先祖さま、みんなみんなに感謝の気持ちでいっぱいです。

皆さんもよくご存知のとおり、クリスマスは菓子に携わる者にとって大きな山場です。体力気力を総動員して準備を進め、気合を集中してその日を迎えます。
そしてクリスマスを終えたとたん、また来年のクリスマスを思うのです。
年が明けてだんだんと水が温くなり、桜が青々と葉を茂らせ真夏のトロピカルフルーツがおいしくなる頃、オーナメントの注文が締め切られ、またクリスマスがやってくることを実感します。

昨年、私はたくさんたくさんケーキを作れるクリスマスは、身体はとても疲れるし、いわゆる楽しい予定を満喫することは出来ないけれど、なかなかいいものだなぁと思って過ごしました。
今年のクリスマス、下準備の段階では不安や焦りを持ったものの、私はいよいよ楽しくなり、ケーキを見に来てくれはるお客さんから分けてもらう「にこにこな気分」で、私たち自身も楽しむことはとっても良いことなのでは、と思ったのでした。

これから先、菓子屋としてのクリスマスを幾たび迎えることが出来るのかはわかりませんが、この果報を存分に味わい、糧としていっそう精進し、気持ちの和むようなケーキを作っていけたらな、と思います。
みなさまこれからもどうぞよろしくお願いいたします。

比良利助 菓子工房・友  中村友紀
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